表皮水疱症を治療中、または治療予定の
患者さん・ご家族の皆さまへ

アロステム®シートはどんなおくすり?

アロステムシートのイラスト

アロステム®シートは、健康な方(ドナー)の皮下脂肪組織から採取・分離した、ヒト脂肪組織由来の間葉系幹細胞かんようけいかんさいぼうによるシート状の再生医療等製品です。

治療目的

びらんや潰瘍かいようがなかなか治らなかったり、繰り返しできたりする患者さんのびらんや潰瘍部位かいようぶいの皮膚の回復を助けます

対象

栄養障害型、接合部型および単純型(重症汎発型※1に限る)の表皮水疱症患者さん※2

  • ※1重症汎発型は重症型に含まれます。
  • ※2上記のうち、創部の洗浄・必要時の消毒および創傷被覆・保護材などによる一般的な既存の創傷治療で効果不十分であり、継続的に皮膚潰瘍かいようが認められる難治性または再発性の患者さんが対象となります。

使用部位

継続的にびらんや潰瘍かいようが生じる部位に貼ります

使用方法

  • ①医師が潰瘍かいようとその周辺にアロステム®シートを貼り、創傷被覆・保護材で覆います。
  • ②薬の効果を出すために処置後48時間はアロステム®シートや創傷被覆・保護材をはずさず、入浴やシャワーも控えてください。
  • ③アロステム®シートを貼付した後、48時間を経過した以降はシャワーなどで貼付箇所を洗浄するなど衛生的に保ってください。
  • ④入浴またはシャワー後は、次にアロステム®シートを貼る日までの期間、ワセリンや創傷被覆・保護材を用いた通常のケアを行ってください。
  • ⑤およそ週に1回の頻度で貼り、貼り付けた部位の潰瘍かいようの症状や大きさが改善しない場合は、最大12週間までの貼付とします。

治療のしくみ

アロステム®シートには、細胞の成長を促すさまざまなタンパク質や皮膚の細胞を支えるタンパク質をつくって、皮膚が回復するのをやさしくサポートする働きがあります。

  • 潰瘍部位かいようぶいで乱れがちな免疫バランスを整え、炎症を抑えることで、皮膚が回復しやすい環境をつくります。
  • ②慢性的な炎症を緩和することで、傷の治癒過程がスムーズになり、治癒後も硬い傷あと(瘢痕はんこん)が残りにくくなります。
  • ③外部刺激による皮膚細胞の損傷を防ぎ、細胞の機能低下を抑えます。
  • ④新しい血管の形成を助け、皮膚の土台となるタンパク質の生成を促進することで、皮膚の再生をサポートします。
  • 潰瘍かいようの周囲で活動が低下している細胞を活性化し、傷の治癒力を高めます。
  • ⑥遺伝的な要因で弱くなったり、なくなったりしている皮膚を支える大切な成分を補充します。
監修
夏賀 健(なつが けん)先生
北海道大学大学院 医学研究院 皮膚科学教室 准教授

監修医について